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保育士辞めたいの私だ

Suicide Outreach ~保育園という『戦場』で傷つき、生き残り、うつや悩みで辞めたい現役保育士を救済するブログ~

「うまい話?」企業内保育所勤務:月収30万

ついに、保育士の給与が30万円という求人を見つけました。

どこの保育園?公立なの?と気になって調べてみたら、なんと企業内保育所でした。

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募集しているのはどこ?

株式会社ワークスアプリケーションズという会社。

私はよく知らなかったのですが、大手企業向けのパッケージソフトウェアメーカーなんだそうです。従業員は約2800人、そのうち女性が4割くらいいると言うことです。

この会社の社長さんは、まだ社員が500人ほどだった時に女性が理想の制度を考えるようにと、社員の女性を中心に「ワークスミルククラブ」という制度を作成し、女性を支える育児環境をつくり、女性が辞めない会社になるようにしたそうです。

そして今回出来た企業内保育所は、さらに社員の就業意欲を尊重し、1人1人が能力を発揮し働ける環境を提供するためにできたんだそうです。

解消されない待機児童問題

私が自分の子どもを保育園に預けようとした時、なかなか認可保育園に入ることができず、一時保育室で1年半待っていました。

この時期、一時保育室・ファミリーサポートなどを駆使して毎月の保育料は10万円近くになりました。もちろん、高すぎる保育料は家計を圧迫します。

でもこの時期、保育料の高さ以上に私を苦しめたものがあります。

焦る気持ちと落ちたショック

市役所の保育課入所申し込みをしても「他に優先される方がいますから」と言われます。

空きはないのかと、何回か電話すると「何回電話されても、かわりませんから」と迷惑がられます。

不承諾通知書が来たときの焦燥感といったら、言い表せないほどでした。

 

私の仕事は他の人の仕事より劣っていると言うことなのか。

 

私は保育園に入った子のママよりも劣っていると言うことなのか。

 

というショックが一番つらかったのです。

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母親も会社も保育園を必要としている

育児休暇を取っている人は育児休暇の終了が迫っています。

保育園に入れなければ、育児休暇の延長や時短勤務が可能かどうか会社に聞くことになります。

何度も何度もお願いして、出来たとしても肩身の狭い思いをしなければなりません。もしできなければ、即失業ということになります。

会社としてもあてにしていた人が戻ってこないとなれば、何かしらの手立てを打たなければならないでしょう。

ママにとっても会社にとっても、保育園に入れなければいいことはないのです。

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株式会社ワークスアプリケーションズが作った保育園。

抜群の待遇を用意することで、良質な保育士の確保をしようとしているのだと思います。さらに、この保育園を作ることで、この会社で働く女性に、この会社に必要とされているという安心感を与えてくれるのではないかと思います。

気になる求人内容は?

実際に求人内容を見てみました。

株式会社ワークスアプリケーションズが作る託児スペース「WithKids」は認可外になります。

マネジメント職という、通常の保育園の園長先生に当たる人が1名と、スタッフが4名の募集です。

まず仕事内容の所には

仕事内容

マネジメント職: マネジメント業務

スタッフ職: 保育企画・保育業務

共通: 今後の託児計画立案

 とあります。

託児計画立案は、スタッフ全員で当たると言うことが明記されているのがいいなと思いました。

また、自由な子どもの預け方ができるように工夫されていて、社員の働き方に合わせた育児環境を提供することを目指しているんだそうです。食事を子どもと一緒にできたり、男性でも利用できるんだそうです。

 

そして、

保育スタッフは、子どもの成長の中でも特に大事な時期に関わる重要な職業です。そのため、彼らが仕事にやりがいを感じながら、新しい会社保育の実現に取り組めるよう、業界最高となる高待遇を整え同じ会社の仲間として迎え入れます。

といっています。

こんな風に言ってくれる会社なら、保育士も同じ社員として大事にしてくれるんじゃないかなと感じられます。

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「保活」の常識が変わる

ママがまだ小さな大事な子どもを保育園に預けようとするのは、子どもを預けて働くためです。

そう考えれば会社の問題でもあるはずなのに、「保活」といつママの問題になってしまっているのかもしれません。

良質な人材を確保するのは企業の仕事、と思ってくれる会社が増えれば、もっとママが働きやすくなるのかもしれません。

 

うまい話?

 

いえいえ、こういう動きが、『子どもを預けるのは保育園』という常識を変えていくと思うのです。

 

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著者:現役保育士 神奈川県 40代 女性

※『私、保育士辞めたい。』は、すべての記事が保育士経験者や、現役の保育士によって書かれています。実体験を元にした、保育の現場の声が、一人でも多くの方にお届けできればと願っております。