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保育士辞めたいの私だ

Suicide Outreach ~保育園という『戦場』で傷つき、生き残り、うつや悩みで辞めたい現役保育士を救済するブログ~

保育士の負担軽減になるかもしれない、こんな出来事。

私は現在、保育士をしています。

先日保育園で、子どもたちを連れて、散歩に出かけました。

普段から、近所の方には御挨拶をするように行っているので、この日も通りかかった方に「こんにちは~」といって歩きました。

そのまま通り過ぎていく方、にっこりほほ笑んでくださる方、一言二言お話をしてくださる方などいろんな方がいらっしゃいますが、この日は、なんと公園までご一緒された方がいらっしゃいました。

子どもたちに向かって、携帯につけているストラップを見せてくださったり、砂場で遊ぶ子供たちと一緒に遊んでくれます。

聞けば、ご自身のお孫さんも大きくなって一緒に遊ぶ機会がなくなったので、小さい子を見るとかわいくて仕方がないのだそうです。

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「消費税が10%になってもいい」その真意とは

そして私たち保育士に対して、
「このお仕事、大変ですか?」
と聞かれました。

「そうですね、大変なことも多いですが、子どもたちからパワーをもらえますから」
と答えました。

すると
「僕はね、消費税が10%になってもいいと思っているんですよ。」
と続けられました。

そして
「その分があなたたちのお給料になるのでしたらね、喜んで払います。それが子どもたちのためになりますからね。
とうれしい言葉をいただきました。

さらに
こんなにあなたたちのお給料が低いとは知らなかったんですよ。いつも笑顔で子どもたちと接しているので、そんな苦労が見えなかったんです。」
といってくださいました。

「保育園落ちた」の一件がもたらしたこと

「保育園落ちた」の一件以来、このようなことを言っていただくことが時々あります。

保育士は子どもと遊んでいるだけの仕事と思われているから給料が安いのかと思っていましたが、実はそんな風に思われている方は私の周りでは少数のように感じます。

むしろ、体力の塊のような子どもたちをたくさん相手にして、笑顔で頑張っている保育士のことを応援してくださっていました。そして、私たちがもらっているお給料がこんなに低いとはしらなかった、と口をそろえておっしゃります。

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保育士でなくてもそうだと思いますが、普段の生活でお給料の話を外でするチャンスはありません。

少ないと思っていても他の保育士もさほど差がないとなれば、選択肢は
・安い給料に甘んじて保育士を続ける
・もっと給料のもらえる仕事に替わる
のどちらかになります。

でも、保育士をしている人の大多数は、子どもが好きで子どもとかかわる仕事に誇りを持っています。そして子どもとかかわっていくことができるのであればと、仕事を続けています。

その仕事が、そんなお給料では合わない、もっともらうべきだと、周囲の方に思ってもらえる働きぶりであることを私たちは自慢していいと思います。

公園で遊ぶ子どもと見守る男性

ところで、この時公園に連れて行った8人の子どもを私たち2名の保育士が見ていたのですが、先ほどの男性は、走り出す子どもを見て「あっち走って行ったよ」とか、砂場で遊ぶ子どもが「はい、どうぞ」と渡す容器を受け取ってくださったりしていました。

この光景を見ていて、シルバーパワーを活用することが保育士の負担軽減に役立つのではないかと感じました。

子どもたちを追いかけるのは無理でも、子どもたちの遊びの相手になってもらうことができる方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

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一昔前の家庭のような、シルバーパワー活用の保育

多分、もっと昔なら、縁側におばあちゃんが座っていて、庭で遊ぶ子供を見ていたりお手玉やおはじきのような手先を使う遊びを教えてもらっていたかもしれません。

畑にお爺ちゃんがいて、その周りで手伝いという名前の遊びをしながら植物の様子を見たり虫を見たりしていたのではないでしょうか。

資格を持った保育士でなければできないことと、そんなシルバーパワーを活用することをきちんと精査したら、子どもたちにはもちろん、保育士の負担軽減と、年配の方たちの生活の張りにもなるのではないかな…と感じた出来事でした。

 

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(著者:現役保育士 神奈川県 40代 女性)

※『私、保育士辞めたい。』は、すべての記事が保育士経験者や、現役の保育士によって書かれています。実体験を元にした、保育の現場の声が、一人でも多くの方にお届けできればと願っております。