どんな仕事でもそうですが、ある程度仕事になれてきたころに、この仕事でよかったのか、この仕事のここが嫌だ…など
仕事を辞めたくなるような時期って必ずあるんだと思います。
中でもなかなか厳しい仕事である保育士ですから、
迷うことも多いですよね。
保育士が辞めたいと思った時の、辞め時。いつなんでしょうか。
ボーナスをもらった直後、以外の前向きな理由を考えて見ます。
1)どんな時、新しい仕事を探し始めるべきか
ところで、みんなはどんな時に新しい仕事を探し始めているんでしょうか。
有名な指標で、カナダの就職情報サイトの編集長さんの提案があります。
1現在の職場が経営の危機にありそう・・・リストラが多い、ボーナスが出ないなど
2上司が最悪である・・・非協力的で人格を尊重しないなど
3収入を得るためだけに働いていると思う
4仕事そのものが嫌になっている・・・不愉快で退屈、同じことの繰り返しなど
5毎朝出勤するのが苦痛で仕方ない
6上司や同僚が自分をつぶしにかかっている・・・責任のなすりつけ、陰口などがあり味方がいない時
7職場の風土が自分とあっていない
8仕事の影響で私生活もぱっとしない
9成長を感じられない・・・その仕事の市場で求められるスキルが身につかない
10他の仕事のオファーを受けた・・・自分の成長につながるならぜひトライを
私は保育士になって最初に勤めた園を1年で変わっています。
このときは、8月までの試用期間を終え、9月移行の契約をする時に、経営者から何か困ったことなどがないかと聞かれました。
この時、保育園からの依頼により希望時間より30分早い、8時からの勤務をしていたのですが、この4カ月の間に3回、休むことがありました。
1回目は、通勤途中に交通事故にあった時
2回目は、仕事を始める前からお願いしていた、子どもの行事に参加するため
3回目は、子どもの学校での怪我のため
どれも、私にとっては不可抗力だと思ったのですが、「8時に来る先生は少ないので、休まれるとみんなが困っている」と、私と同じくらいの年齢のパート職員から言われました。
本当は嫌みで言っていたんだと言うのがあとでわかったのですが、この時は素直に「他の先生に迷惑をかけるならこの時間の勤務はやめた方がいいのかもしれない」と思ったため、そのまま経営者の方にお伝えしました。
この日から、いじめが始まりました。
どうやら告げ口をしたと感じたパート職員が先頭を切って、休憩室を使わせてもらえない、仕事上必要なことも伝えてもらえない、給食を食べる時も隣に誰も座ろうとしないなどの、子どもっぽいいじめを始めたようです。
また、クラスのリーダーの先生からは「他の先生たちが、仕事上のことは仕方ないけど、休憩などは一緒にいたくないと言ってきている」といわれました。
まさに、新しい仕事を探し始める指標の5,6(同僚が自分を潰しにかかってきている→毎朝苦痛)に該当していました。
この時、子どもじゃないんだから、数日のことだろうと甘く見ていたために、その後の7カ月以上、いじめに合うことになりました。
今考えれば、その時点でやめればよかったんですよね。でもその時は保育園ならではの
「年度途中で辞めにくい」と言うのにとらわれていました。
2)勤めている保育園を辞める手順とは
保育園に勤めて、担任を持っていると3月末にならないと辞められない雰囲気です。確かに自分のクラスを次の学年にあげる前に辞めるのは非常識という雰囲気があるのは事実です。
通常仕事を辞めたい時は、遅くとも2週間前までに辞意をと伝えなければいけません。引き継ぎや有休消化のことを考えると1か月前までには、伝える必要があります。
でも保育士の場合は、ちょっと事情が違います。早いところで6月ごろ、遅くとも10月ごろには来年度の希望を聞かれます。この時期に退職の意思がある場合は伝えることになります。
この時期に進退を聞かれるのは、新卒求人を出す都合があるからです。多くの大学・短期大学・専門学校向けに保育士の新卒募集は夏から秋ごろにかけて出されるんです。
そのため、どのくらいの人を募集しなければいけないのか、あたりをつける必要があるんです。
新卒は4月からしか働けません。なので、この時期に辞意を伝えても実際に辞められるのは3月末ということになるんです
こんな事情を知っている私は、この時辞意を伝えませんでした。
結局、11月ごろには、子どものことを理由に年度いっぱいで辞めたいと伝えました。
でも、その時は、まったく引きとめられることもなく、すぐ受理されたので、上の人たちにとっても人間関係のうまくいってない職員は必要なかったのかもしれませんね。
体調を崩すほどの、仕事をするのがつらい理由がある時は、その時に行動する勇気も必要だったと感じました。
3)引きとめられたらどうするか
実は毎年10月ごろに辞めようかと思っている、という保育士は半数以上だったりすることも多いんです。
通常の仕事であれば、一度辞意を伝えた後でひきとめられたことで撤回した場合、デメリットがあります。
たとえば、
・会社にいづらくなる:辞めることを盾にしていい条件を取ったとか、一度会社を辞めようとした人間だと言うレッテルをはられ、居場所がなくなったいうことがあります。
・次が辞めにくくなる:一度引き止められると、次も大丈夫だろうと思われてしまいますし、あの時は辞めなかったんだからといわれてズルズルと引き伸ばされるなんてことがあります。
でも、保育士の場合は、とにかく人材不足の保育園は辞められると困るんですね。秋に辞意を伝えても年度末までの半年以上の間、引き留めに合います。
・給料が安くて無理です→今すぐは無理だけど、もう少ししたら主任のポストを渡すつもりだから、待遇面は改善しようと思っているからもう少し頑張ってみてほしい
・もう保育士という仕事が嫌になったので→1,2年で辞めたら保育士のいいところがわからないで終わる、もう少し頑張ってみたらきっと良さが分かるから。
・職場の環境が体力的に無理です→パートに変わって夏の暑い時期は休めばいいから
・子育てに専念したいので→自分の働く園に子どもを預ければシフトも気にせず働ける
などなど、もうあの手この手でひきとめられます。
逆にいえば、保育士は引く手数多なのです。
転職した時も保育士の仕事を探すのであれば、比較的新しい仕事を見つけるのは、比較的うまくいくことでしょう。
(著者:現役保育士 40代 女性)
参考:いますぐ転職できる保育園全国一覧
4)保育士の辞め時は?
ズバリ、辞めたいと思った時です。
自分の辞めたいと思った理由と、その解決方法をじっくり考えてみて、それでも辞めたいと思った時、それはズバリ辞め時なのでしょう。
安易に辞めるのがいいとは思いませんが、自分を守ることができるのは自分自身だけですので、後悔のないように辞め時、見極めたいですね。