ドラマ「37.5℃の涙」でも話題になった病児保育士というのは、働く保護者にとって心強い味方です!
本当に困っている保護者の手助けができる病児保育士というのは、魅力がたくさんなんですよ。
病児保育士の魅力は?
特別な資格とか取らないといけないの?
お給料は?
などなど、人気の病児保育士に関するギモンにお答えしていきたいと思います♪
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著者:きょう /岡山県/30代後半女性/保育士歴9年
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病児保育士ってどんな仕事?
名前からなんとなく想像がつくかと思いますが、
病児保育士というのは病気の子どもの保育をするお仕事です。
保育園などの保育施設では37.5℃以上発熱している子どもの保育は行えない、というルールがありますよね。
今まで保育士を経験されたことがある方なら、保護者の方にお迎えをお願いする電話をしたこともあるかと思います。
保護者の方の職場がとても理解があって、有給や早退を繰り返しても大丈夫な環境、という場合はそう多くありません。
今日だけは休めない!という保護者もたくさんいるのです。
そんな時に活躍するのが病児保育です。
病児保育には主に、
- 病児保育施設型
- 保育園併設型
- 訪問型
の3つに分類することができます。
児保育施設型は主に、病院の敷地内に病児保育施設があるタイプです。
もし子どもの病状が悪化した場合、すぐに病院で診察を受けることができます。
保育園併設型は、保育園の敷地内に病児保育い施設が併設されたタイプで、軽度の病状の子どもを預かります。
同じ保育園に通っている子は慣れた環境での保育になりますので、リラックスして過ごすことができます。
最後の訪問型はベビーシッターサービスの派生形として、民間企業等が展開している比較的新しいサービスです。
病児の自宅で病児保育を行いますので、子どもはとことんリラックスでき、回復も早いという統計も出ているため今後増えていくことが予想されています。
この3つのパターンのどれでも、保育士が医療行為に直接関わることはありません。
薬の服用を手伝ったりする場面はありますが、何か処置をするということは医師や看護師の仕事になります。
病児保育士というのは子どもの心身の安定を一番に考えていくというのが仕事内容になっているのです。
病児保育士のお給料は?
病児保育は、厚生労働省が「乳幼児健康支援一時預かり事業」として管轄しており、補助金を貰って運営しています。
月給の相場は、一般的な保育施設で働くよりは少し高めの相場になっています。
これには、平均を押し上げている勤務場所が存在します。
それは医療機関に併設されている「病児保育施設型」の保育所です。
お給料を払うのは、その医療機関になりますので、比較的月給は高めです。
あわせて、病院が休診になる土曜日の午後や日曜日はお休みの場合が多く、休日も安定してとることができます。
しかしその分、インフルエンザの場合の病児保育も請け負うので季節によっては人数が多く、あなた自身も感染のリスクが高まります。
それでも病児保育を行っている施設ではどこも10名以下という施設が多く、大規模保育園で勤務した時のように、20名以上一度にみるということはありません。
年齢は受け入れをする施設にもよりますが、様々な年齢の子どもたちが利用します。
そのため混合保育になり、様々なケースに対応できる力が求められます。
病児保育士のココが魅力!
病児保育士というのはたくさんの魅力に溢れています。
- 給料が高く待遇も安定している
- 小規模保育で室内で過ごすことが多い
- 保育計画などが不必要なので事務作業の負担が少ない
- 通常の保育園では身につかないスキルアップのチャンス
- 残業が少ない
- 子どものメンタルケアなどをするためやりがいが多い
- 利用者が毎日変わるため自分の心をリセットしやすい
などが例として挙げられます。
病児を抱えて本当に困っている保護者の助けをするサービスですので、大きなやりがいを感じられることでしょう。
それでいて、医療施設勤務になると福利厚生もしっかりしている所が多いです。
このような理由から、病児保育士は今、とても人気が高まっているんですね!
病児保育士になるのに特別な資格は必要ない
人気の高い病児保育士ですが、何か特別な資格が必要になるんでしょうか?
答えは「いいえ」です。
保育士資格を持っているというのは絶対に必要な事ですが、それ以外の資格は所有している必要はありません。
なぜなら、医療行為を行うことは絶対にないからです。
しかし、相手は病児であることから、少しでも判断を間違えると命にかかわるというプレッシャーのかかる仕事でもあります。
施設によっては「救命救急の講習」を受けるように言われるかもしれません。
しかしこれらの講習も全ては自分の実になることです。
病児保育を退職したとしても次の保育現場で強い味方になってくれることもあるでしょう。
病児保育士として求められるのは「保育士資格」だけですが、鋭い洞察力と幅広い対応力があれば誰でも勤務できる充実した職場なのです。
まとめ
病児保育士と聞くとなんだか大変なんだろうなあ…と思うかもしれません。
確かに病児と向き合うということは大変ですし、日々新しい子どもと接するため、信頼関係が築きにくいかもしれません。
しかし病児を抱えた保護者の手助けをしてあげることができます。
これは保育施設に勤めているとできない経験ですよね。
しっかりと保護者の方たちをサポートして、社会貢献ができることも病児保育士の魅力ではないでしょうか?