保育園の大切な行事に、誕生会があります。
保育士にとって誕生会のプロデュースは意外と頭を悩ませるものです。
もちろんですが、誕生会は毎月あります。
他にもやらなくてはいけない仕事がたくさんあるのに、企画ばかりに時間を取られる訳にもいきませんよね。
そこで今回は、当日盛り上がること間違いなし!の出し物たちをご紹介したいと思います。
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著者:きょう /岡山県/30代後半女性/保育士歴9年
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主役になれる!子どもにとって大切な誕生会
保育園で毎月行われる誕生会は一体何のためにあるのか、考えたことはありますか?
他の保育活動同様、誕生会にも、大切な目的があります。
それは「おめでとう、という心を育てる」というものです。
保育園によって目的は違ってくると思いますが、皆でその月の誕生児をお祝いするというところは変わりませんよね。
なので、皆で誕生児をおもてなしする会にもなります。
また保育士にとって誕生会は毎月ある行事ですが、子どもからしてみると、自分の誕生会は一年に一度です。
3歳の誕生会は一生に一度、4歳の誕生会も一生に一度の体験です。
同じ誕生会でも、全く同じということはありませんよね。
本当に子どもにしてみれば自分の誕生月の誕生会は特別なもので、ドキドキもするし、ワクワクもする、とっても楽しみな行事なんです。
いつもは他のお友達をお祝いしている子どもも、自分の誕生月になれば必ずやってくる自分が主役の誕生会、保育士としても大切な思い出にしてあげたいですよね。
ですから、悩むくらい誕生日の出し物を一生懸命考えている保育士は、
「子どもにとって誕生会がいかに大切なものであるか」ということを良く理解している素敵な保育士さんなんですよ。
誕生会の出し物アイデア厳選集
では、誕生会の出し物について
盛り上がること間違いなしのアイデア集を少しご紹介しましょう。
子どもの記憶に一生残る一日にしてあげるためにも、ぜひ参考にしてみてください♪
新聞紙シアター「宝物を探しに」
保育雑誌「PuriPuri」に掲載されている新聞紙シアターのやり方を、分かりやすく動画にしてくれています。
新聞紙と言うのは準備がほとんど必要ないアイテムですよね。
それでいて空中でも作業しやすく、結構何にでも変身してくれる素材なんですよ。
手品「紙袋の本格マジック」
子どもだからこそ、素直に感動してくれるマジックです。
簡単なタネなので、特にコツはなく、もしかしたら子どもたちに見破られてしまうかもしれません。
それでもいいんです。
あなたはマジシャンではありませんから、もし見破られたとしても何の問題もありません。
ただ、その手品を見せたことで、子どもたちの心が動いてくれたら大成功!ですよね。
マジックはタネが分かりやすいものを2つ程度して、その後に本格的な手品をシメで1つ披露すると、子どもたちの目がキラキラと輝くことでしょう。
ダンス「恋ダンス」
最近では、踊れる歌というのがたくさんできましたよね。
中でも、子どもたちの間にも浸透しているほど流行ったダンスというのは、子どもの喰い付きが違います。
「恋ダンス」はその代表格ですよね。
誕生会の出し物で重要なのは、子どもたちが喜んでくれているかどうか?ということです。
一緒に子どもたちと踊ったってイイじゃありませんか?
もちろん、保育士の練習は必要になりますが、上手に踊れることが目的ではありませんよね。
この動画のように着ぐるみを着たりするのも面白くていいですね。
人形劇「いまなんさい?」
誕生会にぴったりな、ペープサートと人形劇を合体させた出し物です。
題材もさることながら、仕掛けも大掛かりなので、見ごたえも十分です。
ただ、人数が結構必要ですので、当番の先生と一緒に相談する必要がありますね。
クイズに注意!
保育雑誌などには、出し物として「クイズ」を紹介しているところも多いかと思います。
これはクラスで誕生会を行っている場合はいいのですが、そうでない場合、実はあまりおすすめしません。
保育園は0~5歳児までが一緒に生活している場所です。
誕生会に0歳児はさすがにきませんが、3歳児と5歳児向けのクイズでは難易度が違います。
5歳児は盛り上がれるクイズでも、3歳児は「ポカーン」となってしまうことも。
こうなると、3歳児にとってがは退屈な時間ですよね。
年齢差の事を考えると、クイズは避けて通った方がよさそうです。
誕生会における注意点
誕生会の出し物は、基本的に「子どもたちが喜ぶかどうか」という点で選べば間違いがありません。
誕生会というとずっと「静」の活動ですので、「動」の活動を取り入れるというのも1つの選択肢です。
しかし、多くの場合誕生会はお遊戯室などで行いますよね。
ここに様々なクラスの子どもたちが集まって活動しますので、あまり激しい踊りや運動はできません。
安全面からのアプローチもする必要がありますよね。
また最近では、保護者の参加を促す誕生会を行う保育園も増えてきました。
いわば保育参観のような誕生会になりますので、保護者の方が見てどう思うか?というのも選ぶポイントです。
また当日の誕生会でも、当日始める前に子どもたちに伝えたい約束事がありますよね。
例えば
・大きな声を出さない
・走ったりしない
などです。
また、保育士が「しないようにね。しちゃだめだよ。」と伝えるのは簡単ですが、それだけでは子どもは理解しません。
何故、大声を出したり走ったりしてはいけないのか?
理解できないことは、子どもたちにとっては守る約束にならないのです。
全園児が一度に集まるんですから、子どもたちのテンションは上がります。
保護者の参観もあるのなら、そのテンションはさらに高くなるでしょう。
子どもの年齢がある程度大きくなれば、
「今日は〇〇ちゃんの大切な大切な誕生会だから、皆で〇〇ちゃんをお祝いしてあげないとね。でも、途中で大きな声を出したり、走ったりしたらどうかな?」
こんな風に問題提起をしてもいいかもしれません。
重要なのは誕生会を静かに見る、というところではありません。
皆で誕生児をお祝いしてあげるというのが目的です。
お祝いするには何が必要なのか?というのを伝えて行けるようにしたいですね。
まとめ
誕生会というのは、子どもにとって大切な思い出になる行事の1つです。
自分の誕生月に皆でお祝いしてもらうことで、自己肯定感を養い、嬉しい気持ちでいっぱいになるでしょう。
それと同時に、他の誕生月には他のお友達を認めてお祝いをする心がはぐくまれます。
そんな誕生会を盛り上げるために、保育士は出し物を用意します。
毎月悩ましい問題ではありますが、ぜひ今回の記事を参考にして、楽しい誕生会にしてくださいね♪